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忘れられた記憶と思い出された記憶。




ツイッターで先に書いたことにかなりの量をつけたして
少しこちらでまとめてみようと思う。


<呟き開始>

かつて某有名SNS内において、見知らぬ人に声をかけられた。
プロフィールは男性で、二か月くらい会話をしていた。
作品や文才をとても褒めてもらった。
とにかく褒めちぎってくれて、その人のお勧めの記事とかにも名前とか載せてくれた。
するーっと自然にフェードアウトして、そんなことがあったこと自体をまるっと忘れていた。

それから6年くらいかな。もっとかな。
友達4人でボーリングしに行って、名前をネットネームでっていれた。
普段ネットでやりとりする子達ではなかったから私以外の名前を見ることは新鮮だった。
年に一度会うか会わないかのグループだった。

「これ昔使ってた某SNSのアカウントー」
って他の子に説明するのを横目にふっと画面を見たら、瞬間的に思い出した。
これ、あのアカウント名だなって。
そういえばこの子、他の子にも知らない人装って仕掛けてたなって思ってやりとり思い出すと、
もうその子まんまだったなあって合点がいった。
その子は多分、私としたやりとりなんか忘れていて、だから使ったんだと思う。
途中からやりとりに本気で喜んだりする私にバツが悪くなって止めたんだろうなって
ゲームの間ずっとその画面見ながら考えてた。
多分悪気や悪意ではなくて面白半分だったんだろうなと。
ちょっと過去の自分に笑ってしまった。
その子にはなかった話。
私には残っている話。
嘘をついたことを忘れてしまったら本当に嘘になる。
そんな話。

さらに数年経った今でも時々思い出しては笑ってしまう。
簡単に喜んでしまったこと。
うっかり相手がミスしてしまったこと。
やりとりしている間、本当におもしろかったのかなって今も謎のまま。
もう時効な気がしたのでオープンにしてみる。
そういった想いをしたことは何度かある。

向こうは嘘を私についたことを覚えていない、
私だけが覚えていて(思い出してしまって)、
記憶の照合をして後から嘘だったことが発覚してしまう。
自分側だけがそれに気づいてしまう。
二人の秘密にすらならない歪な思い出現象。


<呟き終わり>

私の場合、
裏切りとか嘘とか、それに腹を立てたとか悲しかったとかではなかった。
ただ、どこか寂しいような、
気持ちがてんてこ舞いした当時の自分がちょっと気恥ずかしいような
半ば呆れて苦笑いするしかないような不思議な感情。

だから別にその子を責めるとかそんな気持ちはなくて
ずっと心の中においてあった。

ただただ不思議で。
もうその子の中に残っていないこと、後になって自分の中に居座るほどのものに化けたこと。
(悪い意味ではなく、衝撃というか驚きが大きかった)


これとは別件で、
とても大切な他人に
とても大切に共有していた記憶を忘れられてしまったことがある。

少し書けないような事情があるのだけれども
あれほどまでに何度も共有していたそこが先に失われるとは思ってもいなかった。

悲しいよりも悔しいよりもなによりも先に
その思いがけない
「そうだっけ?どうだったっけ」の一言に頭が真っ白になったのを覚えている。

昔鮮明だったなにかの形が、壊れていくのはすごく寂しくて、
だから、(他の何事においても)今(を/こそ)大事にしとかないとダメだなって。
その時に強く思った。


時々、感傷的になっては、
遠いあの日が嘘だったような気がする。
まるで映画を観ているように私はもうその画面の中にはいない。
あなたの人生に少しは色を添えられたかしら。
その答えももうおそらくはもらえないのだろうけども。


記憶ってほんと不確かで永遠なんてなくてなのに世の中を席巻している不思議なものだなって思う。
ミスリンク多発の中で何一つ確かなことなんてないのに、みんなは記憶をつないでいこうとする。



片方だけに残る共有の想い出は
もはや個別の記憶でしかなく
けれどそれが色褪せて変色したとしても
きっとそれは自分を彩るもので褪せてなおあやふやにしかし消えないもので。



あの時見知らぬ人に褒められたことが
その時の私の活力になったのなら
その言葉はきっと私にとって良かったこと。

その行為がいいことなのかはともかく
その時の私は嬉しかったのだから。


そんな浮かれたあの時の私の感情を
他人の一言に浮かれた私の感情を
誰も知らないまま、相手すらもう知らないまま。


世界にはそんなことがたくさん落ちていて
共有できないで転がった相手のいない感情たちが
そこらじゅうで風に吹かれて踊っている。


これを読んだ人たちが
なにかをもし感じたのなら
相手がいなかったはずの感情たちが形を変えて
共有できる想い出に変わるのかもしれない。



そうして失われた記憶たちが
共有化失敗の想い出たちが
二人の秘密にすらならない歪な思い出現象が
他の誰かとの真円を描くこともあるのかもしれない。


心の中に想い出を密閉している。
それはどこかからなぜか漏れ出して
違う想い出を引き寄せる。


寂しいし悲しいことだってある。
その誰かともう同じものは共有できなくても
違う誰かと新しい何かを共有する糸口になることだってきっとある。

そんなことをぼんやりと考えながら
私にとっては貴重な体験の一つで、それぞれ最上級の小瓶に詰めて大切に飾ってある。


だからってそれがいい行いかどうかというところは別のお話。
そこは、もちろんね。


そんな昔話。
ではまた。
JUGEMテーマ:日常。


posted by uamo | 22:15 | 日常 | - | - |
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